BI Builder の設定では、ユーザーがダッシュボード体験を向上させるための重要なパラメータを管理できます。主な機能は以下の通りです:
- デフォルトダッシュボード日付範囲:表示されるデータの期間を設定します。年、月、週などのオプションがあり、指定しない場合はデフォルトで1年となります。
- ダッシュボードオーナーの変更:ダッシュボードの作成者がデフォルトのオーナーですが、他のユーザーのアクセスを容易にするために変更できます。
- 新しいダッシュボード通知:新しいまたは変更されたダッシュボードについて通知を受け取る従業員を選択できます。
- 暗号化キー管理:不正アクセスのリスクがある場合、データを保護するために暗号化キーを更新します。
- ダッシュボードの表示範囲:どの Bitrix24 セクションがダッシュボードを表示できるかを定義します。
- BI Builder の無効化:基本プランまたは無料プランのユーザーは BI Builder を無効化できますが、これによりすべてのダッシュボードと設定が削除されます。
これらの設定には、BI Builder > 設定 > 一般設定からアクセスできます。
BI Builderのデータセットとフィールドの説明
BI Builder のデータセットには、Bitrix24 内のリード、取引、カスタムフィールド、企業に関する重要な情報が含まれています。このデータは、BI Builder、Power BI、Looker Studio で新しいレポートを作成したり、既存のレポートを強化したりするために利用できます。すべてのカスタムフィールドは自動的に含まれ、特定の形式に従って命名されます。利用可能なデータセットとそのフィールドの詳細な説明については、提供された
リンクを参照してください。
BI BuilderにおけるJinja テンプレートの使用
Jinja テンプレートは、BI Builder で動的な SQL クエリを作成するための強力なツールであり、特定の条件に基づいてデータの取得をカスタマイズできます。この記事では、Jinja テンプレートを仮想データセットに実装する方法を説明し、動的な日付範囲などの機能を有効にします。
まず、BI Builder の SQL > SQL Lab に移動し、SQL クエリを保存して仮想データセットを作成します。このデータセットに Jinja テンプレートを追加するには、データセットタブから選択し、「編集」をクリックします。次に、以下の構文を使用して日付範囲に基づいてデータをフィルタリングする条件を組み込みます:
WHERE {% if from_dttm is not none %} date_create >= from_iso8601_timestamp('{{ from_dttm }}') AND {% endif %} {% if to_dttm is not none %} date_create < from_iso8601_timestamp('{{ to_dttm }}') AND {% endif %} true;
これにより、クエリ全体を変更することなく、データセットの期間を動的に調整できます。テンプレートを設定した後は、チャートを作成し、Raw Records クエリモードを選択してその機能をテストします。この柔軟性により、Jinja テンプレートは BI Builder における効果的なデータ分析のための重要な機能となります。