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2011年、ミスコミュニケーションにより生じたコストは業界全体で年間31億ドルに到達しました。いっぽうで、効果的なコミュニケーションを維持したリーダーは、コミュニケーション不足であったリーダーと比較して実に47%も多くの利益を生みました。
ミスコミュニケーションによって生じる損失は、出来る限り避けたいものです。損失を防ぐには、損失の心配をするよりもチームワークを高める方法を実践するのが有効です。
コミュニケーションツールはけっして万能ではありません。Eメールは便利ですが少々時代遅れです。オンラインフォーラムは限られた人々向けです。電話システムでは迅速で便利なコミュニケーションは実現しません。WhatsAppでチームをまとめるとしたら、情報の安全性を考えなくてはなりません。
Slackは2014年に登場しました。これでコミュニケーションが抱える多くの問題が解決する、と人々の期待は膨らみました。しかし、現実は違いました。Slackは人々の期待のすべてに応えることはできなかったのです。やがて人々はSlackの代替を探し始めました・・・この記事を読んでいるあなたも、そのひとりですね。どうぞ記事を最後までお読みになり、Slackの代替を探す際のご参考になさってください。
Slackは、ビジネスにおけるチャットルームとして誕生しました。Slackは障害に合わせてカスタマイズができるほか、グループ、プロジェクト、派閥など、好きな名前を付けてチームをグループに分けることができます。
雇用主やチームリードの方は、グループ、名前、コミュニケーションなど、チームメンバーがカスタマイズできる範囲をコントロールしますね。Slackは、これらにエコシステム内で最大限の注意を払えるように設計されています。
Slackではドキュメントやリンクの共有、Eメールやカレンダーの同期、SlackとGoogleドライブの統合ができ、これらは広く使用されています。
Slackは、ビジネス界におけるiPhoneのような存在です。Slackの愛用者は他のプラットフォームを使ったことはありません。だってSlackはきちんと作動していて、今現在ちゃんと使えているのだから、他のものを使う理由なんてないでしょう?・・・ところが、その理由があるのです。Slackといえど、完璧ではありません。たしかに、備わっている機能はきちんと使えます。しかし、改善点もあるのが現実です。人々がSlackの代替を探す理由がここにあります。
Slackは無料でも使えますが、使える機能はかなり制限されます。今日のビジネスでは、チームの全員とまとめてコミュニケーションをとることが求められますね。しかし、無料版Slackではビデオ/音声チャットに参加できるのはたったの2ユーザーです。
Facebook Messengerのようにテキストチャットとしてのみ使うのであれば、無料版Slackで問題ありません。しかし、何かアップロードする際には有料プランへ切り替えなくてはなりません。無料版Slackでは5GBしかストレージが使えず、チーム全体での使用には物足りないでしょう。
無料版Slackでは、最大1万メッセージまで遡って検索ができます。一見これは十分な量ですが、チーム全体で使う場合、遡れるのはせいぜい1週間か2週間前までのメッセージです。
Slackのスタンダードプランはユーザーひとりにつき年間80ドル、またはユーザーひとりにつき月額8ドルです。使える機能は無料版よりも増えますが、他のメッセージングツールやコミュニケーションアプリに比べ、やや高額な価格設定となっています。
スタンダードプランではユーザーひとりにつき10GBが使えます(無料版はチーム全体で5GB)。グループ通話は最大15名が参加でき、チャット履歴はすべて検索することができます。
Slackの最上位プランはプラスプランです。価格はユーザーひとりにつき年間150ドルで、スタンダードプランで使えるすべての機能を使えます。ストレージはユーザーひとりにつき20GBにまで増え、24時間いつでもヘルプデスクへ問い合わせができます。SlackがGoogle Chat(旧Google Hangouts Chat)の上位互換であるとしても、高額な価格設定です。
グループチャットができる単純なコミュニケーションアプリを探している場合、Slackは最適です。
ただ、ここでひとつ問題があります。それはSlackの持つ、ある種の中毒性です。FacebookやTwitterのモバイルアプリと同様、Slackは注意を惹きつけられ、ついついフィードをチェックしたくなるようデザインされているのです。メッセージにフラグ付けはできませんので、同僚から私的なメッセージが来ても、上司から重要なメッセージが来ても、逐一通知されます。
作業に集中しなければならないのに、ついつい昨晩観たドラマについて同僚と話し込んでしまった・・・なんてことがSlackでは起こりがちです。
Slackはシンプルではありません。プロジェクトごとにグループを構成したり、チャネル経由で検索を行う際に、チームに何が起こっているのか全体像を把握することができません。あまりにも数が多過ぎて、会話からトレンドを理解したり、発生した会話のすべてを追跡することもできません。
Slackの混沌にお疲れの方や、優先度が設定できずお困りの方は、Slackの代替の導入がおすすめです。この記事では、Slackよりも構成が優れていて使いやすい、おすすめのプラットフォーム5選をご紹介いたします。少しでも皆さまのご参考になれば幸いです。
Bitrix24は、ただのコミュニケーションアプリではありません。Bitrix24はビジネスコラボレーションと業務フローの結晶です。Bitrix24のエコシステム内では、Eメールマーケティングプロジェクトからチームチャットへ瞬時に切り替え、チャットからプロジェクトへ瞬時に戻ることもできます。
チーム全体に向けてアラートを鳴らし、リード管理ツールをチェックし、次のプロジェクトに取り掛かる・・・Bitrix24では、これらの作業をほんの数分で行うことができます。もちろん、アプリを閉じることなくすべての作業をこなせます。
Bitrix24ではCRM、プロジェクト管理、コミュニケーション、マーケティング管理、その他諸々のツールが一か所に集約されています。Bitrix24の社内連絡掲示板は、単純なグループチャットツールの代わりに使えます。社内連絡掲示板では、ユーザーは自分が参加する各々のチームで現在何が起こっているのかをリアルタイムで把握し、多くの場合、クリックだけで既読などコミュニケーションの確認ができます。
社内連絡掲示板を使うと、チームメンバーは不要な会話に気をとられることなく業務への参加と関心を示すことができます。メッセージの表示はユーザーが自分で制御できます。いいね!、フォロー、フォロー解除、メッセージやグループの優先順位の設定が行えます。
Slackや他のアプリと同様、Bitrix24にもリアルタイムなコミュニケーションツールが備わっています。ブラウザでのビデオ通話には、プラグインなしで最大4名が参加できます。
会議やセッションの様子はHD画質で画面共有できます。インターネット回線が高速でなくても、標準画質での画面共有ができます。
チームで使えるソーシャルネットワークがあったら便利ですよね。チームメンバーがアイデアを投稿したり、ワークショップができる場所があったら・・・Bitrix24には、それがあります。Bitrix24の社内ソーシャルネットワークでは、インスタントアップデート、投稿へのいいね!、タグ付け、ユーザーグループの作成ができます。
Bitrix24にはEメールテンプレート、Eメールマーケティングツール、従業員のEメール管理システムがあり、最先端CRM、使いきれないほどのコラボレーションツールと連動しています。インターネットで使えるチームコミュニケーションと管理ツールとして、これほど優秀なものは他にないでしょう。
Bitrix24は、ユーザー無制限で無料で使い始めることができます。プロジェクト管理機能のいくつかを除き、無料版では殆どのツールを使うことができます。
大規模チームでの使用には、Standardプランがおすすめです。Standardプランは月額99$で、100GBのストレージと自分のロゴが使えます。
無制限ストレージ、タイムマネジメント(時間管理)、レコード管理、独自のドメイン名を使いたい場合は、月額199ドルでユーザー無制限のProfessionalプランがおすすめです。
Slackや他のアプリと同様、Bitrix24にもリアルタイムなコミュニケーションツールが備わっています。
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Rocket.Chatは、オープンソースのチャットソリューションです。Rocket.Chatの製作者は、延々とカスタマイズできるSlackの代替を生み出そうと試みました。機能が限られたソフトによるサイロ化を避けたい、Rocket.Chatはそんな人々におすすめのチャットソリューションです。
Rocket.Chatのオープンソースという特徴を活かすには、コードをプログラムする必要があります。Rocket.Chatを使うにはプログラミングの知識が必要ということではありません。Rocket.ChatにはSlackが持たない優れた機能が搭載されているのです。
SlackからRocket.Chatへのデータの移行はあっという間です。移行を始めて数分後には、Rocket.ChatでSlackを使うことができるようになります。
しかし、すべてがRocket.Chatと同じようにはいきません。カスタマーサポートのヘルプドキュメントは、他のチャットソフトのヘルプドキュメンテーションと比較されないという不満の声がユーザーから上がっています。つまり、ユーザーはRocket.Chatの事足りないカスタマーサービスで我慢しなくてはなりません。
検索機能はバグだらけです。モバイルチャット通知は、スマートフォンに表示されないことがあります。アップデートで業務フローが妨げられることもあります。
これらの点を除き、無料で使えるチャットツールとして考えたとき、Rocket.ChatにはSlackにはない優秀な機能がいくつかあります。たとえば、すべてを自給自足で行いたいチームにとって、Rocket.Chatの持つホワイトラベル付け機能はたいへん便利です。
Rocket.Chatを自分のサーバーで使う場合、カスタマーサポートは不要ですので、Rocket.Chatを無料で使うことができます。
無料版Rocket.Chatではホワイトラベル付け機能、最大1,000ユーザー(それ以上はおすすめしません)、公開/非公開チャネル、無制限の統合、モバイルアプリ、デスクトップアプリ、カスタムドメイン等、豊富な機能を使うことができます。有料版Slackの機能を、無料で使えるということになります(自分のサーバーを持っている場合)。
プロフェッショナル版はユーザーひとりにつき月額3ドル、またはユーザーひとりにつき年額30ドルです。ファイルストレージの移行ツール、スケーラビリティクラスタ、分析レポート、24時間対応のカスタマーサポート(Eメール)、24時間対応の緊急電話サポートが使えます。
YammerはBitrix24の持つ社内連絡掲示板に類似する、チームで使えるソーシャルメディアプラットフォームです。(なお、Bitrix24が持つ他の機能はYammerにはありません)。
Yammerは、チャットアプリというよりもメッセージボードに近いです。たとえば、緊急を要さない全社向けメールやアナウンスメントの際にYammerを使うと便利です。
Yammerではチャットもできます。グループを作成して、グループ内チャットができます。しかし、これはYammerのメイン機能ではありません。
YammerがSlackの代替としておすすめな理由は、その使い勝手の良さです。
Yammerの問題は、機能とカスタマイゼーションの種類が豊富ではない点です。プロジェクト管理、スケジューリング、分析など、ビジネスに関する管理ツールがYammerにはありません。
機能が豊富なソフトウェアを使いたい場合は、Yammerはおすすめではありません。これまでEメールを使ってチーム間コミュニケーションを行っていたけれど、他の方法でコミュニケーションを行いたい・・・そのような際にYammerはおすすめです。
Yammerのナビゲーションはたいへん合理化されていて分かりやすいです。まるでソーシャルメディアのプラットフォームのようにコンテンツのストリームが表示され、いいね!コメントの投稿、ストリームの更新のフィルターができます。
YammerのプロフィールはFacebookよりも見やすいです。ここは、ソーシャルネットワークとYammerが異なる点でしょう。バナーは無く、職種や興味などの便利な情報を、プロフィール情報のフィールドで閲覧できます。
Yammerの基本プランは無料で使えます。使用開始に必要な機能はすべて揃っており、グループ管理者も作成できます。
Yammerには有料プランもあります。ユーザーひとりにつき月額3ドルのこのプランはエンタープライズネットワークで、エンタープライズ管理者を作成できます。エンタープライズ管理者はYammerの基本設定やセキュリティ機能を変更できる他、カスタム使用ポリシーの追加、ネットワーク全体のアナウンスを行うことができます。
メッセージ履歴を検索する費用を削減したい場合、Slackの代替としておすすめなのがChantyです。ChantyはSlackとほぼ同じですが、組織機能がいくつかあります。
Chantyのチームブックを使うと会話、タスク、リンクの作成や、メニューサイドからアクセスできるようにフォルダをファイルへ追加することができます。Discordを使用している際は、大きくカラフルなアイコンでUIを認識することができます。
Chantyは、ソフトをシンプルに使いたい人におすすめです。色々とアレンジしたい場合は、Chantyと他のアプリを統合できます。他のチャットプラットフォームと異なり、Chantyには音声通話機能はありません。
Chantyは最大10ユーザーまでなら全ての機能を無料で使えます。10ユーザー以上で利用したい場合は、ユーザーひとりにつき月額3ドルです。
ミスコミュニケーションによって生じる経費の無駄は、出来る限り減らしたいですよね。それには、あなたとあなたのチームにぴったりのソフトウェアを適切に使うのが最善の方法です。
Slackの他にも優秀なソフトウェアは市場にたくさんあります。Bitrix24は単なるメッセージングアプリや、社内ソーシャルメディアサービスにとどまらず、あらゆるソリューション&コラボレーションの結晶として、世界中の企業で使用されています。Slackの代替をお探しの際は、ぜひ一度Bitrix24をお手にとってみてください。