完全に同じ規模の2つのスタートアップを想像してみてください。両社とも、2週間以内に完了する必要のあるプロジェクトを見込み顧客から依頼されました。2週間が経過し、スタートアップA社はプロジェクトを完了したのに対し、スタートアップB社はまだ半分も作業が完成していません。
両社の差はなぜ生じたのでしょうか?それは、A社はより組織化されていて、プロジェクト管理ソフトウェアを導入していたからです。
この記事では、プロジェクト管理ソフトウェアの定義、プロジェクト管理ソフトウェアの重要性、プロジェクト管理ツールおすすめ5選をご紹介いたします。
『Guide to the Project Management Body of Knowledge(プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)』(PDF)は、プロジェクト管理とはプロジェクトの要件を満たす為に、知識、技術、ツール、技法をプロジェクト活動に適用する行為であると定義しています。
知識、技術、ツール、技法を適用することはたいへん重要です。冒頭の例え話に戻りますと、知識、技術、ツール、技法を適用したA社はプロジェクトの要件を満たすことができ、それを行わなかったB社はプロジェクトの要件を満たすことができませんでした。
プロジェクトについて語るとき、最大の疑問は「プロジェクトをどのように管理するか?」ですよね。
方法は2つあります。ひとつめは、ノート、ホワイトボード、メモなどマニュアルでプロジェクトを管理する方法、ふたつめはプロジェクト管理ソフトウェアを使う方法です。
プロジェクト管理ソフトウェアとは何でしょうか?それはツール、またはツールの集合体であり、プロジェクトに参加するチームの作業効率を高め、プロジェクトの成果を追跡する機能を持ちます。
マニュアルな管理方法と、ソフトウェアを使う管理方法、2つのどちらがより優れているでしょうか?企業の業績の統計を改善したいのであれば、断然プロジェクト管理ソフトウェアに軍配が上がります。
Hiveによると、パフォーマンスの高いプロジェクトチームの77%は、プロジェクト管理ソフトウェアを導入しています。どちらの管理方法を選ぶべきか、一目瞭然でしょう?
理論上ではそうですが、実際は少し違うようです。というのも、Wellingtone’s The State of Project Management Annual Survey 2018(PDF)によると、2018年にプロジェクト管理ソフトウェアを使用した企業や団体は、たったの22%でした。
これを踏まえたうえで、プロジェクト管理ソフトが本当に必要であるのかどうか、プロジェクトの要件を満たして完遂する為にはなぜプロジェクト管理ツールが重要であるのか、以下の本文にてご説明いたします。
そもそも、プロジェクト管理はなぜ重要なのでしょうか?プロジェクトチームをシンプルに管理するほうが、より低コストではないのでしょうか?また、プロジェクトには何故プロジェクトマネージャーが必要なのでしょうか?以下で詳しくみていきましょう。
残念なことに、多くの企業や団体は(PMI(PDF)によると、彼らの58%は)上記のような疑問を持ち、プロジェクト管理の真価を完全には理解していないようです。
さらに、実績のあるプロジェクト管理ソフトを使用している組織は、それらを使用していない組織に比べて、コストの無駄が1/28であるとの報告もあります。
つまり、こうした考え方は組織の成功達成の助けにはならないということです。そこで本日は、なぜプロジェクト管理が重要であるのかをご説明いたします。
チームを軍隊に例えて、考えてみましょう。プロジェクト管理をしないチームは将軍、将校、規律、戦略、全体的な方向性が何もない軍隊と同じです。そんな軍隊では、組織化された敵にあっという間に一掃されてしまいますね。
いっぽう、プロジェクト管理ツールを活用しているチームというのは、規律正しく組織され、明確な目的と役割分担を持つ軍隊のようなものです。
プロジェクト管理は、ビジョン、目的、モチベーションなどプロジェクトに方向性をもたらします。プロジェクト管理をしないということは、これらが無いということです。それらが無いということは、目的も分からぬままチームがプロジェクトに従事するということです。戦略も、指導者も、焦点もないままに・・・
プロジェクト管理を行うと、常に冷静さを保つことができるようになります。それにより、プロジェクトの成果物、締め切り、予算などに関する現実的な判断をすることができるようになります。
さらに、プロジェクト管理を行うことで、プロジェクトの成果物の品質をより高める為には何が必要かを明確に把握できるようになります。締め切りと予算を守ることだけがプロジェクトにとって大切なのではありません。プロジェクトの成果物の品質が悪かったら、それを「成功したプロジェクト」と呼べるでしょうか?
Bitrix24は、生産性の高いチームコラボレーションとプロジェクト管理を支援する35種類以上のツールを備えたプロジェクト計画ソフトウェアです。
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Mordor Intelligenceの発表によると、プロジェクト管理ソフトのマーケットは2019年から2024年の間にGAGR(compound annual growth rate/年平均成長率)の10.17%に達するとされています。
さらに、Transparency Market Researchの調査によると、プロジェクト管理ソフトのマーケットは2026年までに6.68億ドルに達すると予測されています。
しかし、市場には数多のプロジェクト管理ツールが存在し、どれを選べばよいか迷ってしまいますよね。以下で、弊社がおすすめする5つの最優秀プロジェクト管理ソフトをご紹介いたします。ご自分にぴったりのプロジェクト管理ソフトを探す際のご参考になれば幸いです。
Bitrix24は「社内の生産的相互作用を増幅する為の新型コラボレーションソリューション」として2012年に登場しました。Bitrix24はその誕生以来、スタートアップから中小企業、大企業に至るまで、800万を超える団体・企業に導入され、プロジェクト管理に活用されてきました。
Bitrix24が人気を博したのには理由があります。それは、Bitrix24が業務とコミュニケーションに必要なツールを全て備えたソフトウェアスイートであり、予算内/期限内に成果物を依頼主へ納め、プロジェクトを完遂する手助けとなるからです。
Bitrix24を使うと、ガントチャート、カンバンボード、時間追跡(タイムトラッキング)などのプロジェクト管理ツールを用いて、プロジェクト全容を正確に把握しながら、プロジェクト遂行とチーム管理が同時にできるようになります。
Bitrix24はプロジェクトカレンダー、チャット、ドキュメント管理システムを用いて参加者全員を同期することでプロジェクトを透明化し、定期タスクを自動化し、タスクの依存関係を構築して個人/チームの生産性向上を図ります。
Bitrix24は、あらゆる規模のビジネスでの使用に適しています。Bitrix24のクラウド/オンプレミスソリューションのスケーラビリティは非常に高く、サードパーティーアプリとの統合はもちろん、簡単にカスタマイズができ、セキュリティ機能も万全で、価格もお手頃です。
Bitrix24の人気の秘密は他にも色々あります。ただ、それらをひとつひとつ丁寧に説明するには膨大な時間を要しますので、今回はキーワード(ツール名)をご紹介いたします。
Bitrix24の価格には種類があり、企業/団体の規模やプロジェクトのニーズに合わせてプランを選ぶことができます。12ユーザーまでであれば、オンラインストレージ5GBと基本的な機能を完全無料で使えます。
さらに豊富な機能を使いたい場合は月額55.20ドルのProject+プランがおすすめです。Project+プランでは、プロジェクト管理をはじめ多くのツールを使えるようになり、Bitrix24はより本領を発揮します。
Bitrix24は、価格設定がアカウント単位である数少ないソリューションのひとつです(多くのツールやソフトウェアは、ユーザー単位で価格が設定されています)。これは、大企業や急成長中の企業にとって魅力的であるといえるでしょう。
Bitrix24は、生産性の高いチームコラボレーションとプロジェクト管理を支援する35種類以上のツールを備えたプロジェクト計画ソフトウェアです。
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生産性を高め、実績のあるプロジェクト管理ツールをお探しの方にはWrikeもおすすめです。20名以上のチームでのプロジェクト管理と業務遂行の際に、Wrikeはたいへん優秀です。
WrikeはG Suite、 Adobe、Microsoft OneDrive、MS Office Salesforce、GitHub、 Slackなど、人気のあるアプリケーションやプログラムの殆どと統合できます。
Wrikeは実績も申し分ありません。Wrikeユーザーは既に1万8千を超えており、その中にはMars、Hootsuite、L’Oreal、Tiffany & Coなどの大企業も含まれています。
Wrikeには次のような機能/ツール/特徴があります。
Wrikeは5ユーザーまで無料で使えます。Wrikeには1ユーザーにつき月額9.80ドルのProfessionalプランと、1ユーザーにつき月額24.80ドルのBusinessプランもあり、どちらも無料トライアルで試すことができます。マーケターや大企業など、オーダーメイドのソリューションを使いたい際には、価格をWrikeに問い合わせる必要があります。
Asanaは最も有名かつ人気を誇るクラウドベースのプロジェクト管理ツールであり、プロジェクト管理ソフトの頂点に立つ存在であるといっても過言ではありません。
時間追跡(タイムトラッキング)、リマインダー、ToDoリスト(やることリスト)に加え、Asanaには生産性を向上する為の様々な機能があります。
プロジェクトマネージャーがAsanaのツールを使って出来ることは、以下の通りです。
Asanaには無料のBasicプラン(サインアップすれば使えます)、Premiumプラン(ユーザーひとりにつき月額10.99ドル)、Businessプラン(ユーザーひとりにつき月額24.99ドル)、Enterpriseプラン(プロジェクトのニーズやチームの規模によって価格は異なります)があります。
Monday.comは豊富なオートメーション(自動化)とダッシュボードで、チームワークを高めプロジェクトが成功するよう、プロジェクトマネージャーをサポートするソフトウェアです。Monday.comはGoogleドライブやMailChimpなど様々なアプリ/プログラムと統合ができます。
チームのひとりひとりが何をしているかを追跡し、チームが締め切りを守れるかどうか、メンバー同士がスムーズにやりとりをして作業に取り組めているかどうか・・・これらを把握できるプロジェクト管理ソフトをお探しの方には、Mondayがおすすめです。
Mondayには、他のプロジェクト管理ツールと異なる点があります。それは、プロジェクトを一目で理解し、カンバン、チャート、カレンダー、タイムライン、マップビューなどの中から好みの方法でプロジェクトの進捗を追跡できるという点です。
Monday.comではダッシュボードの作成、業務フローのカスタマイズ/自動化、データのインポート、分析の閲覧、報告書の作成もできます。
この記事でご紹介した他のプロジェクト管理ツールとは異なり、Monday.comには無料プランがありませんが、無料トライアルはありますので、すべてのプランを無料で試すことができます。Mondayのプランごとの価格は、以下のとおりです(※価格は5ユーザー単位です)。
プロジェクト管理ツールを初めて使用する予定の企業、団体、個人の方は、Basecampという名前を一度は耳にされたことがある方も多いかもしれません。それもその筈、プロジェクト管理ツール市場において、Basecampは10年以上の実績を誇る最古参なのです。
以下のように、Basecampには幅広い機能が備わっています。
Basecampには2種類のプランがあります。Freeプランは個人、小規模チーム、フリーランサー、スタートアップの方にぴったりで、1GBのストレージスペースを使えます。大企業や大規模プロジェクトを扱う方には、月額99ドルのBasecamp Businessプランがおすすめです。Businessプランではユーザー数に関わらずスケーラビリティが高く、2か月間の無料トライアルを試すことができます。