顧客志向の会社で働く人なら誰でも、Pipedrive CRMという名前に聞き覚えがあるのではないでしょうか。Pipedriveはこの分野で最も有名な製品のひとつです。もしもあなたがビジネスオーナーであれば、Pipedriveを既に購入しているかもしれません。公式の分析によると、約180か国の企業がPipedriveを使用しているそうです。顧客関係を築く為にPipedriveを使用している企業や団体の数は、実に9万を超えるとされています。Pipedriveはパワフルかつ機能性が高く、そのインターフェースはたいへんユーザーフレンドリーです。規模や活動内容を問わず、Pipedriveはあらゆる企業におすすめであるとされています。確かに、Pipedriveは売上と収益を伸ばします。しかし、市場には他にも優秀な製品が存在します。この記事では、Pipedriveの代替となる6つの製品をご紹介いたします。
Pipedrive CRMの価格は一見コスパが良いです。公式サイトには、ユーザーひとりにつき月額9.90ドルから79ドルまでの範囲で、4種のプランがあると書かれています。しかし詳細をよく見ると、アドオンを追加する度に数十ドルの費用が掛かることが分かります。アドオンを追加せずにPipedriveを有効活用することは、極めて困難です。
さらに、セットアップサポートと将来的な無制限サポートは、最も高額であるEnterpriseプランを購入しないと利用できません。他のプランを購入した人は、Pipedriveオペレーターからの返答を長時間待たなければなりません。
最も費用効果の高いPipedriveのプランは、機能が大幅に制限されています。管理者/ユーザー許可の設定は出来ませんし、タスクオートメーションを有効にすることもできません。次のプランにアップグレードした後でも、ワンクリックで通話を開始することは出来ませんし、複数のダッシュボードを使うことも、自分の収入を予測することも出来ません。
また、Pipedriveで得られるとされるビジネスの洞察は、網羅的でも包括的でもない場合があります。世間の評判と製品の実態にギャップがある、というユーザーの声もあります。
この記事では、Pipedriveの代替となる優秀な製品をご紹介いたします。Pipedriveから他のソリューションへの切り替えをお考えの際のご参考になりますと幸いです。
Bitrix24ではセルフホスティングできるCRMをはじめ、セールスの自動化、ドキュメント管理、イントラネット、テレフォニー、人気管理といった機能など、あらゆる社内コミュニケーションを円滑化する豊富な機能をご利用いただけます。
SalesforceはCRM機能とリード管理に焦点を当てたソリューションです。次のオペレーションを実行できます。
営業担当者間のコミュニケーションの改善
洞察の提供
マーケティングリード管理
ツールによるワークフローのカスタマイズ
クラウド型であるおかげで、Salesforceは用途が広いです。プラグインの構築、新製品と既存の製品の統合、顧客関係履歴の詳細の調査などが行えます。
しかし、Salesforceは複雑である為、古き良きPipedriveが恋しくなる人もいるでしょう。ユーザーの多くは、Salesforceを使う為には常にサポートチームとやりとりをしなければならないことを嘆いています。
Pipedriveとは異なり、Salesforceにはターゲット層の異なる数多くのプランがあります。たとえば、1ユーザーにつき月額75ドルのEmployeesプランがあります。Small Businessプランの中には4種のサブプランがあり、価格帯は1ユーザーにつき月額25ドルから1250ドルまでです。すべてのアドオンを比較検討するのには少々時間が掛かるでしょう。しかし、この作業をスキップすると、必要のない機能の為に過払いをすることになります。
Pipedriveと比較すると、HubSpotは機能性が高いです。HubSpotのCRMと販売機能は、マーケティングとカスタマーサービスソフトウェアの両方を兼ねることができます。HubSpotでは次のタスクを実行できます。
ランディングページの作成(HTML)
テンプレートを用いた販売&マーケティングEメールやフォームの作成
ツールを用いた販売&マーケティング管理
様々なコンポーネントを統合して、複雑な自動ワークフローを作成
顧客関係履歴の分析
HubSpotには3種類のプランがあります。1ユーザーにつき月額45ドルのStarterプラン、450ドルのProfessionalプラン、1200ドルのEnterpriseプランです。プランに付随するツールは無料で使えます。あまりお財布に優しくはありませんが、HubSpotは営業担当者の時間と労力を大幅に節約できる機能を持つことから、妥当な価格であるといえます。
Zohoのエコシステムは複数のアプリケーションから成り立っています。通常、CRMソリューションをインストールするとしたら、それに付随する他の製品も一緒にインストールしますよね。大小様々な規模の団体、営業リーダー、アプリ販売、不動産、小売、保険など、Zohoのターゲットは様々な層に及びます。
Zohoを使うと、次のタスクを実行できます。
ワークフロー管理
CRM内メールシステムを用いたメッセージ送信
ダッシュボードの構築
ウェブサイト訪問者をリードへ自動変換
レポートと売上予測の編集
OutlookやMicrosoftとの統合
ただ、Pipedriveの代替としてZohoをインストールしても、アドオンを購入する必要があるというユーザーの声があります。
Zohoの価格帯はPipedriveのそれと類似しています。Zohoには1ユーザーにつき月額12ドルから45ドルまで幅のある4種類のプランがあります。
InsightlyもまたPipedriveの代替となりうる素晴らしい製品です。Insightlyの直感的なインターフェースはユーザーに人気があり、カスタムパイプラインを構築してツールで管理できるという便利な機能もあります。Insightlyを使うと以下のオペレーションを実行できます。
商談レポートの編集
カスタムダッシュボードの作成
Microsoft、Mailchimp、GSuiteその他ソリューションとの統合
フィルターを用いて膨大なリストを管理しやすくグループ化
Pipedrive CRMを高額だと考える人は、Insightlyも高額であると考えるかもしれません。Insightlyは、オンボーディングとサポートに費用が掛かります。追加費用を除いては、1ユーザーにつき月額29ドルのPlusプラン、49ドルのProfessionalプラン、99ドルのEnterpriseプランがあります。残念ながら、InsightlyにはEメールの添付ファイルの削除、読み込みの遅れ、販売分析が不十分である等ユーザーからの苦情も存在します。
Nutshellは、中小規模の会社におすすめの製品です。使いもしないソフトウェアに費用を費やすことを嫌う人は、Nutshellを気に入るでしょう。Pipedriveと比較すると、Nutshellはより包括的で、その使いやすさに非の打ちどころはありません。Nutshellは、ほんの数時間でインストール/実装できます。
Nutshellを使うと、以下のオペレーションによって、営業担当者はより多くの取引を成立させることができるようになります。
販売の自動化、Eメールマーケティングの統合、メールシーケンス
無料のオンボーディングアシスタンス
連絡先管理とパイプライン管理
レポートやリードに使えるよう、価値あるデータをフィルター&並べ替え
無料のライブサポート
Nutshellはモバイルアプリである為、インターフェースがパソコン用アプリのそれとは異なります。パソコン用アプリに使い慣れている人は、最初は使いづらさを感じるかもしれません。
この記事が書かれている現時点では、Nutshellには1ユーザーにつき月額35ドルのProプランと、19ドルのStarterプランがあります。
Copper CRMは、Googleユーザーをターゲットとしていることから、他の製品とは様子がやや異なります。
GoogleをベースとしたCRM
Hangouts頼りのチャットボット
機能を最大限に活かす為には、Gmailを使い、Chrome拡張機能をインストールする必要がある
他のソフトウェアエコシステムと互換性を持たせるよう、変更することは不可
Copper CRMの開発チームは、この製品は従来のCRMではなく先進的なCRMであると強調しています。Copper CRMはGSuiteと連動することで、それぞれのGoogle製品の効果を最大限に発揮します。
1ユーザーにつき月額25ドルのBasicプランが最もお財布にやさしいプランですが、機能は制限されており、最大3ユーザーまでしか使えません(Pipedriveの問題点も、まさしくここにありましたね)。ProfessionalプランとBusinessプランはより機能性が高く、それぞれ59ドルと119ドルです。オンボーディングサービスは、Professionalプランを購入した人のみ利用可能です。
Pipedriveは有名で評判の良いCRMソフトウェアです。しかし完璧とは言い難く、他のソリューションへの移行を考える人もいます。様々な価格帯、機能性、デザイン、カスタマーサポート他を持つ製品が市場には星の数ほど存在します。将来、製品が会社の売上と収入の増加に繋がるかどうかを見極める為に、それぞれの製品の持つ利点と欠点を時間を掛けて事前に確認しましょう。不要なアドオンへの過払いを避け、あなたのニーズにぴったりの機能を持つ製品を選びましょう。この記事が、皆さまのお役に立てますと幸いです。